大魔王軍の初陣
第2ページ目は前回の続きから書いていこうと思う。
その後、大魔王軍は名前のインパクトや俺の個性溢れる募集によって人員がどんどん集まり、強大な血盟へと成長していった。
その時、自分の軍隊が大きくなっていくのが楽しくてしょうがなかったことが記憶に新しい……
そんなある日、その時が訪れた。
血盟 Freeza が血盟 大魔王軍 に宣戦布告しました。
放置狩りを眺めていた俺のスマホ画面に浮かび上がるテロップ。
なんと、急に戦争を申し込まれたのである!
大魔王軍といえど、まだまだチカラは小さかった。無差別PKを頻繁に行うなどの、他血盟からひんしゅくを買うようなことはした覚えが無い。
思わぬ事態に狼狽しつつ、おろおろしていると相手の血盟主からささやきが届いた。
曰く「戦争したかったので申し込みしました。大魔王軍に決めた理由は
名前的に……」と。
随分前のことだ。記憶もおぼろげだが、理由は確かに「名前的に」であった。
そして考える。ここで戦争を受けるべきか……
「挑戦、受けて立とう!」
脳内会議は即決であった。
大魔王軍の名が他に知らしめられ、闇を祓わんと挑んでくる者があらわれた。
はやくも大魔王冥利に尽きる展開!最高だっ!
しかし、戦争は利益も無い上に放置狩りなどで障壁となる。
交戦期間の取り決め、場所の指定、などなどの打ち合わせをし血盟員に告げる。
大魔王軍は一応PvPに重きを置く予定の血盟であったから、皆の士気は素晴らしいものであった。初めて大規模なPvPが行われるのだから当然である。
最低限のマナーを取り決め、共有し、戦に備え……
かくして大魔王軍初陣の用意は整ったのである。
ちなみに、随分前のことなのでセリフや状況は俺の脳内で若干改編されている可能性があるし、多少脚色も付けている。。自伝小説でも読んでいる感じで楽しんでくれたら幸いだ!