大魔王の戦歴

これは…リネレボのルウン鯖にて活躍する、とある大魔王の戦歴である。

「よい戦い」

今年最後の要塞戦。

今回は、それにふさわしい戦いであった。

先週、敵を蹂躙して勝ち取ったところであるが、しかしその前の戦いにて我々は蹂躙されている。今回も同じようなことが起きても仕方がないゆえ、金曜日時点、俺は固唾を飲んで入札情報を見守っていた。

年の瀬、今年最後の要塞戦である。

先週の要塞戦は感慨深い出来事はあったが、一方的であったことに変わりはない。それに優越感は感じたものの、優越感以上の罪悪感を感じたことは否めない。楽しかったが…それ以上に楽しくなかったのだ。

要塞を取るため、非情な選択をとったことについて後悔はないし、単騎で我らに立ち向かった敵血盟主との出会いは素晴らしいことであるが、それとは別にただつまらない戦いであったのだ。それは仲間も同じ気持ちであっただろう。

 

 

そして今回、入札してきた相手は……

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血盟WanderVogel。

その名には覚えがあった。

前前前回、大魔王軍が挑み討ち滅ぼした相手だ。

大魔王軍が息を吹き返して久しぶりに行った要塞戦、血盟主にデスレターを送り、なかなかいい戦いの末に討ち勝ち、我らが自信を取り戻すきっかけとなった戦い。そして要塞戦後、俺は血盟主と話をしていたのだ。

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いい戦いの末、再戦の約束。

なんとアツい展開であったか。

(その直後に蹂躙されたので、ちょっとなんとも言えない気持ちになったのは事実である)

 

 

 

 

 

さて、もう一度入札情報を見てみよう。

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この入札額である。

最初、神々の凱旋という血盟が入札していた。その後WanderVogelが入札し、激しい入札を繰り広げてこの金額。再戦を望んではいたが、ここまでアツく来てくれるとは!

 

敵の情報を見ると、なかなか強くなっている。人数はあまり変わらぬが、そこには我らを滅ぼさんとする意思が見えた。

 

 

実は、今回の要塞戦には精鋭3人が来れないというなかなか不利な状況であった。ところが相手はリベンジマッチに燃えている。ここは応えねば。

 

 

 

応えて返り討ちにしてやらねば!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして要塞戦当日。

口上を定型文にしてボイスチャンネルをつなぎ、用意は万端。

要塞に入場後、俺はおもむろに言い放つ。

 

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こうして見返すと、意味をどこに刻み込むとか「の」が多かったりとかまあいろいろ問題点があるがそこはツッコむんじゃない。

 

そして配下たちも……

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冷静に敵血盟主にツッコまれつつも負けじといろいろ言う。

 

 

こはる………以前、大魔王軍の親衛隊長を務めていた者で、いろいろ旅をしてきたがいろいろあって帰ってきた者だ。非常に真面目でありながらも、ドワーフの可愛らしさを損ねない挑発。素晴らしい。

 

理粋………小動物のような言動により、可愛がられている配下だ。前のこはるにノッての挑発が微笑ましくてよい。大魔王のドラクエ知り合いで、昔「犬っぽいなあ」と言ったことから自他ともに認める「大魔王軍のわんこ」である。

 

ぽっぽ………ポッポである。攻撃力はイワークと同じらしい。意味がわからないという敵血盟主に俺の言葉を要約して説明しているようだが、おそらくポケ⚪ンの感性で説明したのであろう。俺には意味を読み取れん。

 

英狼………導かれし配下たち参照。以前の要塞戦でやらかしたので「俺の口上が終わるまではチャット禁止」と言い聞かせておいた。挑発の方向性は、厨二病を極めし俺にもわからん。

 

 

 

 

 

さて、戦いが始まった。

 

 

今回の作戦は

ガンガンいこうぜ

単純明快、ドラクエを知らぬ者ですら知っている作戦。

すなわち、一点突破である。

守りを捨てて、防御組も防御塔を攻める。遊撃組には祭壇を狙わせた。

祭壇刻印成功の知らせを聞きつつ、俺の目に留まったのは……

 

防御塔が破壊されたテロップであった。

 

 

なんと、敵の作戦も我らと同じくガンガンいこうぜであったのだ!

しかしここで冷静に。

防御塔を破壊されたとはいえ、祭壇のバフはこちらのもの。慎重に一定以上の数で守れば攻めてくる敵を殲滅できる。

 

大魔王「攻撃組以外は聖物を守れ!」

大魔王軍の作戦は一転して「いのちだいじに」。

5人程度でちまちま攻めつつ、鉄壁の守りで持ち堪えた。

そして敵の防御塔を破壊する。

祭壇は必ず守っていたので、戦況はこちらの方が優勢となった。

 

 

確実に、堅実に、敵を倒しつつ攻め入る……

勝利は見えてきた。

 

 

ところが…聖物近くの防御塔をひとつ折った時である。

 

 

敵が攻めてきた知らせが入った。それは何度もあったことで、俺は「守れ」と同じように言った。

これまでと違ったのは、守らせておいたはずの配下が祭壇を刻印しに行っていたことである。聖物近くの配下は少なく、押し寄せる敵を殲滅するには足りなかった。

敵血盟主の魔の手……もとい聖なる手が伸び刻印を始める。

 

そして……

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やられた。

WanderVogelの執念は、大魔王軍を見事に討ち倒したのである。

 

 

 

 

 

 

 

斯くして大魔王軍は敗北した。しかし、俺の心は不思議と充実していたのだ。交戦時間20分近く、最後は伝令ミスによる守衛の綻びによって負けたが、久しくこんなアツい戦いはしなかった。

最初に防御塔を折られて守りに守り、攻めて防御塔を破壊し、無念にも刻印された。その流れすべてにおいて「いい戦い」であった。

リベンジマッチというシュチュエーションも良い。

悔いはほとんど無かったのだ。

 

 

 

さて、要塞戦は終結した。

俺は満足したが、配下には悔しがる者もいる。

そんな時は、やっぱり………

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血盟ダンジョン。

敵はまあまあ弱く、圧倒してもNPCの敵モンスターゆえ罪悪感は感じない。

バールカルロンやクイーンアント、クルマコアEASYに憂さ晴らしを手伝ってもらったとさ。

 

 

 

 

 

さて、2017年最後となる大魔王の戦歴はどうであっただろうか。

アツい戦いを繰り広げ、無念にも敗北した。

これは良い経験である。そんな出来事を、この戦歴を手に取る者に伝えられたのならば幸いだ。

 

それでは……よいお年を。

わははは……っ。ぐふっ!