要塞戦敗北の意味
大魔王軍、予想通り見事な敗北!
進軍を少し阻むことはおろか、敵を倒すことすらできずにこの始末。
1分40秒という、なかなかスピーディーな滅ぼされっぷりである。
そしてとても屈辱的なのが…
英傑ランク「勇者」の称号である!大魔王を名乗る者としてはなかなかダメージを食らう仕打ち!
まあ、そんなことは置いておいてだ。もはや、こうやって冗談でも言って笑うしかないほどの蹂躙であった。
さて、それで大魔王軍はどうなったか?
小中血盟が要塞戦で敗北すると、団結状況によっては崩壊しかねない。
ところが、大魔王軍ではまったくその気配は無いのである。
なぜか?
まずは、今回の敵が天災レベルにどうしようもなかったという理由がある。
そう。何度も言うが相手が強すぎた。よって、人に蹂躙されたと言うよりも、台風にでも引っ掻き回されたようなやるせなさが強かった。
そして、その思考に結びつけるために…
今回の要塞戦が必ず負けると言い切り、その上で防衛戦では敵を選べない以上、理不尽な強さの敵が来ても文句は無しだと周知させていたのだ。
よって、我らは強者のインパクトを受けつつも、心理的ダメージを減らすことに成功したのである。
強者のチカラを目の当たりにし、恐れ、そして憧れすら抱いた者も居るだろう。その気持ちを大事に次に切り替えて活かす。
敵の血盟は要塞を得る代わりに、我々に小さな、しかし大事な意識改革をもたらした。
それこそが、敵が意図するところではない対価である。
さあ、来週こそチカラを示すぞ大魔王軍!